縄文時代 隠居
2011年 12月 08日
「おーい タケル!チアミ! 大変だ!大変だ!」
「なんだ、いったいどうしたオグマ」
「それが、こんどヒミカ様を引きとることになったんだ」
「おー! それはよかった。今度はここが中心になるんだろう。お祝いじゃないか」
「ところが、ヒミカ様は引退して、やっぱり中心は黒川、今度は若いピリカが成るんだ。こっちは隠居屋を用意して、お供の分とヒミカ様の生活をめんどう見なくてはならないんだ。」
「ウワー またか、面倒なことはいつもこっちだ。まっ いいっか、さっそく家を作らなくては、お供は誰だ、分かったミーちゃんだろう。カー坊が喜ぶから良しとするか。」
「さすがタケル!よくそこまで分かったな、その通りだ」
「それでもって家を作る手配と煮炊きの土器をチアミに作ってもらいたいんだろう。アッその顔はもしかして引っ越してきてからも面倒を頼むつもりだろう、そうはいくか」
「まったく良く分かるな、その通りだ、なんでそこまで分かる」
「ああなんでも分かるよ、どうせオグマは頼まれると断れないし、そのくせ何もできないから、頼るとこはここだけだし。 ア~ 分ったよ、分かった、なんでもやるよ。 チアミ姉さん また用事が増えたよタノマイ」
「プッ なんだい黙って聞いていたら、最後はここか、まったく何にもできなき癖に、なんでもいいや持ってきな。どうせチアミ姉さんはなんでも屋、かかあ天下の元祖といくか。」
もしかしたら縄文時代から上州の名物は変わってないかも、空っ風は吹いていたろうし、縄文の女性はこの地に限らず多分・・・
もっとも家の仕事は女性や子供がしていたと思いますから、年寄りの面倒は女性の仕事でしょうネ。
ところで縄文の頃の平均寿命は15歳位といわれていますが、これは子供の死亡率が高いせいで、大人まで成長した場合は40歳くらいまでは生きていたようです、すると長生きといってもせいぜい60歳ぐらいでしょうか。50歳位には引退して、ご近所のご隠居となったのかもしれませんネ。
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by simoyama-sekkei | 2011-12-08 16:44 | 縄文文化